田舎育ちの私は、子供の頃から植物が好きだった。私が産まれる前に小さな旅館の女将をしていた祖母は、私がもっとも影響を受けたというべき人だと思う。
祖母の家には、豪華な花はなかった。だけど季節を感じる野の花が上手に活けてあった。食事の際にも、ちょっと南天の葉をお皿に添えてみたり。私が興味を示すと嬉しそうに、名前を教えてくれたものです。
長い休みには、祖母の家に預けられていたので、私も祖母と散歩にでて、そこらへんの草のような花を採っては活けていた。それを祖母が褒めてくれて、すごく嬉しかったのを今も覚えている。
花の仕事をしたいと思ったのは、きっとその時の気持ちからだろうと思う。
花を飾らなくても、困りはしない。
花をたくさん飾るから豊かなわけではない。誰かの為に花を飾る。それは家族の為、もてなしたい相手の為、いろいろな為がありますが、そんな気持ちを持てることが豊かだなと私は思います。
因みに私は、仕事に追われたり、気持ちに迷いが生まれた時は、植物を飾ります。生きている植物は、実に強く、でもしなやかで繊細で美しい。それに向き合う時間を取ることが私に戻る方法である。つまり私の場合は自分の為に飾るということもあったりする。
一本の花でもいい、子供と摘んだ草でもいい、忙しい時は鉢植えを飾るのもいいし、食事に季節の植物を添えるのもいい。そんな気持ちの余裕を持てることが豊かだなと思う。そんな誰かの為な時間をぜひ作ってみてはいかがですか?



[PR]
by on_the_leaf | 2017-09-24 15:58 | 植物のこと